健康支援トピックス

2014/01/22

薬の飲み合わせに気をつけて

市販薬は服用前に注意書きをよく読んで。食品の中にも薬との同時摂取に気をつけるべきものがあります

病院で薬を処方される場合、現在服用している薬があるかどうかを聞かれるかと思います。薬には同時に服用すると効果が強く出過ぎてしまうものや、効果が薄れてしまうものがあり、併用が禁止されていたり、注意すべきものがあるからです。

複数の薬を服用する場合、飲み合わせに気をつけていますか? 病院で処方された薬なら薬剤師がチェックしてくれますが、市販薬では例えば乗り物酔いの薬と鼻炎や咳止め、じんましんの薬など、似たような成分が含まれていることに気づかないことも少なくありません。過量摂取になることで、めまいなどの副作用が出ることもあります。

成分同士の相互作用により、薬の効果が変わってしまう可能性のある組み合わせもあります。糖尿病の薬を飲んでいる人が市販のかぜ薬を服用すると、かぜ薬に含まれる成分に糖代謝を促進する作用があるため、低血糖を起こす可能性があります。また、降圧薬の中には、かぜ薬との併用で降圧効果が弱くなるものもあり注意が必要です。

併用に注意すべきものには、食品も含まれます。グレープフルーツは高血圧や狭心症の治療薬であるカルシウム拮抗薬と一緒に摂取すると効果が強くなり、血圧が下がり過ぎてしまうことがあります。逆に、血栓症の治療に用いられるワーファリンは、納豆などビタミンKを含む食品の摂取で効果が弱まるので避けなければいけません。

このほか、アルコールは基本的に薬との併用は避けましょう。健康食品やサプリメントも薬と併用する場合は、事前に主治医に相談してください。

危険な飲み合わせを避けるためには、市販薬を服用する際には注意書きをよく読むこと。回数や量は必ず守ってください。また、複数の薬を服用する場合は薬剤師に聞いてみましょう。服用後に気分が悪くなったり、発熱や発疹といった症状が出た場合も、医師や薬剤師にできるだけ早く相談してください。

処方薬の場合、最近はお薬手帳を持つ人も増えてきています。どんな薬がいつ処方されたかが記録してあるので、薬の名前を覚えていなくても正しい情報を医師や薬剤師に伝えることができます。特に持病がある方などは、活用を検討してみてはどうでしょうか。



監修:東京医科大学病院 総合診療科 原田芳巳