健康支援トピックス

2013/11/29

晩に20回 寝がえりのメカニズムって?

熟睡していても人は寝返りをします。血流促進や体温調節、眠りのリズム調整など、生理的な理由があるのです

人は睡眠中、無意識のうちに寝返りをしています。あっちを向いたり、こっちを向いたり、回数も人によって異なります。そもそも、どうして寝返りをするのでしょうか。快眠との関係は?

寝返りは睡眠が浅いときにするように思われがちですが、実は熟睡していても無意識のうちに寝返りをしています。個人差はありますが、一晩に20回程度は寝返りをしているようです。

ずっと同じ姿勢で眠っていると体の同じ部位に圧力がかかり、体重のかかっている部分の血液や体液の循環が悪くなってしまいます。同じ姿勢を続けていると、体がこわばって肩こりや腰痛を招くことも。寝返りは体の一部だけに体重の負担がかかることを避け、血液や体液の循環を確保する役割を担っているのです。

また、寝返りは寝床の温度や湿度をコントロールすることで、体温の調節を行っています。さらに、レム睡眠とノンレム睡眠の切り替え時に多いことが明らかになっており、睡眠のリズムを整えるスイッチ的な役割もあると考えられています。

寝返りを楽にして快適に眠るためには、体を支える寝具の選び方が大切です。ほどよい硬さの布団で寝ているときと比べて、布団が極端に柔らかかったり、反対に硬かったりすると、体にかかる負担は大きくなります。その結果、必要以上に寝返りが多くなることがわかっています。

敷き布団やベッドマットは適度な硬さが必要です。仰向けに寝たときの背中から腰にかけてのS字カーブの隙間が、立っているときの半分くらいが体への負担が少ないとされています。柔らか過ぎるとカーブが大きくなり、硬過ぎると体圧を感じやすくなります。

掛け布団は寝ている間の汗を吸収し、放湿性も兼ね備えたものがよいでしょう。そのほか、枕選びも重要です。自分の首のカーブに合ったものを選ぶことで、肩や首の負担が少なくなり、快眠が得られやすくなります。

(監修:東京医科大学病院 総合診療科 原田芳巳)