健康支援トピックス

2013/11/19

増える腰痛

腰痛の8割が原因不明?

今年は何度か腰痛が話題になりました。3月に『朝日新聞』に「腰痛2800万人」「8割は原因不明」といった大きな記事がでました。厚生労働省研究班の全国的な調査からの推定と、日本整形外科学会・日本腰痛学会の診療指針をドッキングさせたものです。
また、厚生労働省は6月、「職場における腰痛予防対策指針」の改訂版を発表しました。1994年に、重量物を扱う職場を対象に出した指針でしたが、近年、腰痛発症が目立つ介護・看護作業なども含め、作業対応の範囲を拡大しました。
住民12000人の年代別データによると、「1カ月以内に1日以上痛みがあった人」は、40代から60代の約4割。これを日本全体にあてはめると、腰痛で悩む人は2800万人と推計されます。女性は男性の1.5倍も多いこともわかりました。
一方、2つの関係学会は内外の約200論文から腰痛の原因や治療法を分析しました。
それによると、骨折や椎間板ヘルニアなどはっきりとした病気は一部で、8割以上が原因不明とのことでした。治療では抗炎症薬や鎮痛薬は有効でしたが、安静やマッサージなどの効果は疑問。不満や人間関係の悩みから治りにくくなった場合には、抗不安薬や抗うつ薬も有効とされています。



姿勢の悪さやストレスも原因

整形外科では、腰痛の大部分は治らないことも多く、鎮痛薬を処方するくらいがせいぜい、という現実は学会の分析通りと言えなくもありません。そこで患者はマッサージや整骨院を回り、治らないまま慢性化し、不安になり、うつ状態になるわけです。
日本関節運動学的アプローチ(AKA)医学会の医師らが試みている「AKA博田法(エーケーエーはかたほう)」というものがあります。原因不明の腰痛は骨盤関節の異常とみて、手技で関節を動かして治す方法ですが、ほとんどの整形外科医はこの治療法を行っていません。
どんな病気も治療より予防です。腰痛は作業姿勢が重要です。不用意に中腰で物を持ち上げない、パソコンや運転なども含め、同じ姿勢の作業を長く続けない、適度な休憩を入れる、などが対策の柱です。