健康支援トピックス

2013/11/14

爪の色で健康状態がわかる?

健康な人の爪はピンク色ですが、爪の色が白い、黒っぽい、赤いなどの場合、肝臓、肺、心臓などに病気が隠れているかもしれません

爪にはその人の健康状態があらわれるとされ、色や表面の様子によって隠れている病気が見つかることもあります。女性にとって指先を彩るネイルは、身だしなみのひとつにもなっていますが、爪を定期的に休ませることも大切。爪の状態から健康をチェックしてみませんか?

健康な爪は透明に近く、爪床といわれる爪の下の部分の毛細血管の色が透けて薄いピンク色をしています。手の爪は1日に0.1mm前後、足の爪は0.05mm前後、自然に伸びます。爪の根元には、乳白色をした三日月形の爪半月があります。不健康な人は爪半月が小さいと誤解している人も多いようですが、爪半月の大きさは健康状態に関係ありません。

爪が全体に白っぽくなり、濁ったように見える場合、肝硬変や肝臓がん、腎臓病や糖尿病などにかかっている可能性があります。また、爪白癬といって水虫の白癬菌が爪に感染すると、爪が白く濁って厚くなり、ぽろぽろともろくなることもあります。

ぜんそくやCOPDなどの肺疾患では、爪への酸素の供給が不足することにより、爪が丸く盛り上がるばち指という症状もあらわれます。肺がんや肝硬変、ネフローゼ症候群でもみられます。鉄欠乏性貧血では、貧血のために爪が白くなり、爪の先端や両側が反り返り、そのため中央がへこんだように見える匙状爪になることがあります。

爪の色は血液や血管の状態にも関係しています。赤く見える場合、血液中の赤血球が増えてしまう多血症の可能性があります。脳血栓や心筋梗塞などの病気を引き起こす危険があります。また、肉芽腫といって、けがなどをきっかけにできる炎症性のおできが爪の下にできた場合も赤く腫れたりします。

このほか、黒褐色の爪はアジソン病という副腎皮質ホルモンの分泌が低下してしまう病気でみられることがあります。たてに筋状に入った黒い線なら、メラノーマ(爪下悪性黒色腫)という皮膚がんの一種も考えられます。それまでなかったものが徐々に大きくなってきたり、色が濃くなるようなら要注意です。

爪の筋は、特別な病気でなくても栄養不足や加齢などの症状として出ることもあります。爪のことが気になる場合は、まず皮膚科を受診しましょう。診断の結果、全身性の病気が考えられる場合は、内科や内分泌科などの医師を紹介してもらいます。

マニキュアなどネイルを楽しみたい人も、定期的に爪を休めることを心掛けましょう。メイクを落として肌の調子をチェックするように、マニキュアやつけ爪を落とし、爪の状態をチェックしてみてください。



監修:東京医科大学病院 総合診療科 原田芳巳

「ケータイ家庭の医学」2013年11月掲載より